日本のプログラマーは不幸で、アメリカのプログラマーは幸せという思い込み

  • 投稿 : 2016-02-28
そんなことを言ってないんだけど、そういう風に読み取れる。
その根底に、日本のITはダメで、アメリカ素晴らしいみたいなのがあるんだけど、そんなの信じて大丈夫なのかなぁと思わなくはない。

スーパープログラマーという印象操作

100人のプログラマが2週間かかって出来ないことをスーパープログラマが2時間であっさり解決とか普通にある世界です。
ニッポンはもうIT大国になれない

まず、こういうことをいう人の発言は、鵜呑みにしないほうがよい。
嘘を言ってるとかでなくて、印象操作をしたり、心理誘導をしたりするので・・・。

IT というのはモノづくりから「レシピ」の部分を純粋抽出した産業です。
ニッポンはもうIT大国になれない

これは嘘だと思う。

日本は技術立国なんて今や昔。ソフトウェアの世界ではトップ集団からかなり離されています。
ソフトウェアを軽視、ソフトウェアエンジニアを軽視してきたツケが回ってきているのです。
ニッポンはもうIT大国になれない

・ソフトウエアを重視って、どういうことをすればいいの?
・ソフトウェアエンジニア重視って、どういうことをすればいいの?

アメリカがITで儲けてるのは、どういう産業構造で儲けているか?って話で、そういうのを重視してるから儲けてるわけじゃないと思うんだけど。

技術力がないとは言えないのを利用してるだけで、
実際には、インフラとして浸透させるうまさとか、グローバル展開するうまさとかそういう部分で成り立ってるんじゃないのかなぁ。

思う思うというだけで、実際はどうだか知らないんですよね?といわれると、その通り。
だからこそ、実例とか、もっと具体性がほしいわけ
こういうすごい人がいるなんて話は、天才がいますよって言う話以上にはならない。

米国企業では海外のソフト会社に委託して安価にソフトを開発する「オフショア開発」が多くなっている。これまで委託先はインドが中心だったが、現在は世界に広がりつつある。IBMグローバルサービス、EDSなど米国の大手ベンダーはインドだけでなく、チェコ、スペインなど様々な国にオフショア開発の拠点を作っている。オフショア開発は25%程度のコスト削減が見込める。オフショア開発の中心になってきたインドは今後技術者が不足すると予測されているため米国大手ベンダーはインド以外の国にオフショアの拠点を次々に展開している。

海外への外注がコストの関係で増加している米国であるが国内の情報システム要員の技術力の空洞化はない。


米国企業は企業内でメインフレームからオープンシステムへの移行を自力でやれるし、ハードやソフトメーカーに指示して必要な製品を作らせる力がある。自社で情報システム部員を抱えるため高人件費になりそうだが日本企業が採用している一律に正社員で同給料という待遇と違い米企業は職種別にシステム要員を採用している。プログラマー、SEの賃金は歴然と差別している。
日本の国際競争力 / IT技術者の空洞化

アメリカでも、普通に安いところに投げてるんじゃないの?
ベンダー(SIer)に依存するのでなくて、自社である程度のエンジニアを抱えているからこそ、上記のことが実現可能だと思われる。

自社である程度エンジニアを抱えているという部分に関しては、「IT人材育成事業:IT人材白書:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構」とかにも記述があるので、事実なんでしょう。

あと、賃金格差うんぬんから、エンジニアが優遇されてるとは考えにくい。

・・・

日本のパッケージ売上比率は他の先進国、新興国と比べて最も低いが、以前に比べると導入率は高くなる傾向にある。
IT人材育成事業:IT人材白書:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

パッケージ売上が多い=たぶん、コンサルが儲けている

2)IT人材の動向
・ITサービス企業において技術者数が多いのは、中国、インド、米国、日本である。
・米国のユーザー企業のIT技術者数はITサービス企業IT技術者数の約3倍弱である。
・日本は逆にITサービス企業技術者数がユーザー企業技術者数の3倍である。
・日本のIT技術者の給与を中国、インド、ベトナムと比較してみると差が大きく、これがオフショアにつながっていると考えられる。
IT人材育成事業:IT人材白書:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

自社のシステム情報部門の人数が、アメリカは多いって話だけで・・。
日本は、自社のシステム情報部門の人数が少ない。

自社できるかどうかは、単にエンジニアを抱え込んでるかどうかっていう単純な話にも依存すると思う。

とまあ、いろいろ各国のシステム開発事情をまとめてみましたが、日本のIT業界構造はガラパゴスと呼ばれるほど特別なもんじゃあないです。

日本や韓国のようにベンダの階層構造があったり、スクラッチ開発好きだったり。

アイルランドやインド、中国みたいなオフショア拠点以外ではオフショア活用が盛んだったり。

日本、韓国、フィンランド、インドのように内国ベンダが頑張っているところもあれば、アイルランドみたいに多国籍ベンダーばかりのところも。

アメリカの大企業やデンマークの様にユーザ企業のIT部門が頑張っているところもある反面、ベンダおまかせの国も多い。

ユーザ企業がベンダよりもはるかに多数のIT技術者を雇用しているのはアメリカぐらい。それ以外の国では、同数ないしはベンダのほうが多数だったりします。

まあ、アメリカはIT業界に関しては特に独自路線が強い部分がありますので、ある種アメリカのほうがガラパゴスっていうのが正解かもしれません。
日本のIT業界を「SIガラパゴス」と言う前に知っておきたい海外ベンダ事情 - プロマネブログ

でも、アメリカにいけば、待遇はよくなるよ?!

 シリコンバレーのエンジニアの給料は平均10万ドルと言われる。アメリカの世帯あたり所得の中間値は5万3000ドルなので、かなり高い。だが、これも機会によって一様ではない。フェイスブックに乞われて転職するエンジニアなら転職ボーナスだけで6ケタ、つまり10万ドル単位の報酬がもらえるという。反対に、若いスタートアップ企業ならば、給料は低くても有望な未公開株が与えられる。

 古い企業がイノベーションを促進するためにシリコンバレーに支社を設けたりする場合は、優秀なエンジニア獲得にはかなり苦労する模様で、給料を積み上げることになる。先だって耳にしたのは、あるスーパーチェーン大手が転職ボーナスも合わせて25万ドル以上を提示したという話。相手は、さして有能でもないエンジニアという。
シリコンバレーの意外な差別カルチャー | 瀧口範子 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

日本のIT業界の心配をするのは素晴らしいことなんだろうけど
さっさと見切って、アメリカで働いたらいいんじゃないのかなぁと思うんだけど・・。

欧米は違うとか言う人たちは・・。

そうしないで、強く主張するのは、愛国心?!
それとも、自身の待遇改善?!

中抜きひどい、営業なにもしないという誤解

ところで、日本のIT業界におけるSIerとはエンジニアの墓場だと思っている。あそこは自分の技量やセンスを強みにする人間が働く場ではなく、むしろ平均未満の技術しか持たない「IT土方」が、誰にでもできるような単純・水増しされた作業をやってお金を貰う場所だ。

しかし、そういう「IT土方」を顎で使うSE達は、少なくとも現実は分かっている。例えば、彼らはコストと品質はある程度比例することは理解しているので、前者が限定されている以上、後者も深くは追求しない。そして常に「プロジェクトを納品まで持って行く」という最終目標がある。

SIerにはプログラミングが全くできない人間というのも少なからずいる。というかSIerの正社員は基本的にマネジャー、リーダー、SE、営業といった役職に就いてチームで無垢な顧客を相手にするのだ。これはプロジェクトにおける「プログラミング以外」の作業や負担がどれだけ多いかを意味している。
負け犬プログラマーの歩み

大手代理店・SIerにもダメな人はいっぱいいるでしょうが、彼らが優れていると思うことは以下の点ですね。
1.絶対に仕事を終わらせる
2.スケジュール感覚がある
3.コスト感覚がある


あと、優秀な代理店の人は僕を絶対に客前に連れて行かないですね。自分が技術的な質問をされたらどうしようという不安をリスクではなくチャンスと考え、そこをハッタリで乗り切るのが腕の見せどころ。それが利益に変わるわけですからね。

僕も連れてかれたらなんか答えますけど、僕みたいにアラフォーになると新しい人と会っても「どうせお前も死んじまうんだろ……」としか思わないので無駄な出会いはない方が嬉しいですし、僕があんまりバリバリ答えると「あれ、代理店コイツいらなくね?」となってしまうリスクになるわけです。
悪口をいう人は多いが、僕は大手代理店やSIerの靴の裏を舐めたい | 高橋文樹.com

あんまりちゃんと仕事してないとかそういう不満はある人多数なんだけど、
まあ、仲介?する方式って、ある程度は必要だとは思うんだけどね。

外資系のコンサル会社でのエンジニアの地位

まあ、当たり前だけど、エンジニアの地位は低いよ。
だって、コンサル会社だし、利益を生み出しているのは、コンサルなんだから・・。

今時はわからないけど、SAP(パッケージソフト)とか使う場合に、すこしカスタマイズが必要で、そういう時にそのエンジニアが使われるとかそういう感じ。

外資系だからとか関係なく、収益構造と地位というのは大きく関係していると思う。
上記の手法って、たぶんアメリカでやってることそのままだったはず。

それはIT業界でもITでもなくて、コンサル業界ですっていえばそうかもしれないねとは思うけど、たぶん違うでしょう。
IBMも、たしかコンサルっぽいことしてるはずだし・・。

まあ、日本のSIerってIBMを手本にしてきたという部分も昔はあったはず。

アメリカもすごい?!

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