「IT業界は残念な人だらけ」というのは本当かもしれない

  • 投稿 : 2013-03-12
  • 更新 : 2014-07-01

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残念なソフトウェア開発の現場は、沈みかけの巨大な船に乗った航海に似ている。
船底の穴からの浸水を必死でかき出しながら、どうにか進んで行く。そういう航海だ。
https://anond.hatelabo.jp/20130310152356
まあ、そういうビジネスモデルなんだと思うけど。
残念な現場でなくて、たぶん多くの現場がそうだとおもうが・・。

IT業界は残念な人だらけ

残念な人は、沈みかけの船で、今すべきことをせずに、責任者を呼べと騒ぎたす人達に似ている。

船底の穴からの浸水を必死でかき出しながら、頑張っている人たちは、馬鹿な奴らと批判しながら、自分たちは何もしないのである。

理想論だけを掲げて、現実をみず、また現実離れした改善案を提示してくるのである。

穴の開いた船の穴を防ごうとする行為はある意味場当たり的で問題があるのと同じく、現実離れした改善案もまた、実施できないという点ではかなりの問題がある。

部下が無能なので成果があげれない、上司が無能なので成果をあげれない

どちらにしても本当にそうなのか?という話がある。

無能な部下を上手に使って成果を上げるのが上司のマネージメントの仕事であるからです。また上司が無能なので成果が上げれないというのも同じです。たいていは、上司が無能であっても、部下がそこそこ優秀な人たちがある一定数いれば、それなりの成果を上げることができます。

あと一つ忘れてはいけないのは、ビジネスであるということです。

優秀な上司には、無能な部下をある程度多くつける傾向にありますし、また無能な上司には、サポートができる優秀な部下をある程度つけるようにしている会社組織がほとんどです。

勘違いしている人が思っているは、優秀なメンバーを集めて仕事をすればよいという考え方です。しかし、それはビジネスの現場ではあまりありえないんですね。

またこういう構造のため、優秀な人は、不満を抱きやすいわけです。だって、無能な人の分をカバーするために配置してるわけですから、損してると感じるのは無理ないと思います。

元請が悪い、下請けが悪い

「下請けは、プログラムのプの文字も知らない奴らをエンジニアといって使っていると文句を言っている」元請は、いくら下請けにお金を支払ってるのでしょうか?

元請のSEが、プログラムのプの文字も知らない奴らをSEといって本当にひどいとかいうのは事実でも、そういう人とうまく付き合うための契約はどうなってるのでしょうか?

自分たちの都合の良い部分だけクローズアップして批判するのは、共感者を増やすのには良いわけですが、それを真に受けて問題点として考えだす人は、ミスリードを起こしがちだと思う。

エンジニアは、論理的で客観的であるというのは、嘘っぱちだということだと思う。


くそな下請けと付き合う必要はない

元請のほうが力関係が強いのが普通ですから、くそな下請けなんかと初めから契約すべきでないし、また発注すべきでないんです。ほかの技術力のあるマトモなところがあっても、予算がないので無理だというのなら、その身勝手な論理を、くそな下請けに全部押し付けるのはおかしいことなんです。

また、下請けを選ぶときに、その見極めができないとかなら、元請も悪いだろうし、下請けの成果物の品質を評価できないとかでも元請が悪いわけです。



くそな元請と付き合う必要はない

力関係があるので、こっちは同じ論理で、付き合う必要はないとは言えないのは事実ですね。ただ仕事をもらわないとやっていけないのなら、うまく付き合う方法を考えないと、同じことの繰り返しです。

くそな元請のSEはバカが多いとしても、元請に担当者を変えろともいえないのなら、違う防御策を考えるしかないでしょう。文句を言ったところで、元請のSEは、ゴミなのは変わらないんだから。

たまたまその人がそうでなくて、たぶん同じ条件の仕事はたいていそうなると思いますよ。

会社と個人とは違う

上記の話は、会社としての話であって、個人の話になると別なんですね。

たとえば、仕様変更に関して後から追加料金をちゃっかり請求している場合でも、担当者個人にとっては、仕様がちょくちょく変わる、何回も手戻りがあって、おまけに品質が下がることこの上ない行為なのに違いなんです。

ただ、ビジネスとしてちゃんとお金を回収してるので、その程度のことは許容しないとダメな場合も多いかと思います。

何回もやり直しをさせられ、最後にすべてゴミとして捨てられても、ちゃんと対価としてお金が払われる限りは、ビジネスとして成立するので・・・。

あと、労働時間が長いとか、メンバーに優秀な人がいないという話も、ちゃんとお金が回収してる限りは、個人の問題になってしまいがちです。

だって、人を一人入れるよりも、残業させた方がコストが安いわけですし…。

本当の問題は、金をケチってる会社の方にもあるかもしれないということ。または、その会社のビジネスモデルにあるかもしれないということ。

社員が不幸になるのがわかってるけど、儲かるのでやめられないとかそういうのもあるということ。

プロジェクトによっても違う

入社2年目のSEが元請で、下請け連中を外注管理してやってる場合もあるけど、重要なプロジェクトでそんなことをする大企業はいないわけです。そういう人材でもOKだと判断されたから、そのSEの仕事になってるわけです。

ここで、このSE批判しても、ほとんど無意味だと思います。

だって、ビジネス上では、最適なメンバーと考えられるからです。そうは思えないのは、何か勘違いしてるからだと思う

しかし、IT業界に問題があるのは事実

このエントリーを書くと、なんかIT業界には問題がなくて、文句をいている奴がおかしいんだというように読み取る人もいるようですが、そうではありません。問題はオオアリだと思います。

ただ、問題点はどこにあるのかを考えないとダメなのに、本来の問題点と違うところを問題と考えてるのではないか?というだけのお話です。

まあ、私が当事者なら、周りの事情がどうであれ、こんなひどい目にあうのは嫌ですけどね。たいした能力なく、また生活していかないとダメだということもあって、結局は泣き寝入りになるとは思います。また問題が自分自身の権限を明らかに超えてるので、頑張ったところで改善することはできないわけです。

権限の範囲でできることでは、改善できないからこそ、問題がオオアリなんだということも出来ます。

意識の高い人

意識の高い学生が、なぜか勘違いしてる傾向が多いように、なぜかIT業界の自称?意識の高い人たちもそのような気がする。
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