「うつ病の人に」「妊婦の人に」「仕事ができない人に」さっさと辞めろと言うのは実は正論?!

  • 投稿 : 2014-08-02
  • 更新 : 2014-08-03

正論とは何か?

正論(せいろん)は、道理を説く論について正しいものであると評価する呼び方である。事実に関する議論や認識論について用いられることはあまりなく、ほとんどの場合が「**であるべきだ」という当為についての論である。そのため、論の対象は道徳、倫理や規範、政策など、公共的な要素をもつものが多い。
正論 - Wikipedia

「正しい論理」というよりかは、道徳や倫理的な側面のほうがつよいと思われる

「会社に迷惑をかけるものは、自ら辞めるべき」というのは、正論なのか?という部分ですね。

・うつ病の人に
・妊婦の人に
・仕事ができない人に

個人的には、公言できないことは、正論にはなりえないと思う。
逆にいうと、多くの人の支持を得られれば、正論になりかねないという側面ももっていると思う。

正論は、道徳・倫理・政策などに大きく影響を受ける側面を持っているためである。

さっさと辞めろと言うのは実は正論?!

“うつ病”への理解というのは、人それぞれだし、ましてや会社員なのだから、ケジメを付けるのは重要である。
ここでのケジメは1か月以上も休職する事であり、例えばこれが妊娠とか出産子育てであれば会社にとって多少の不利益は生じても理解されるべきであるが、
“うつ病”に関しては最悪懲戒解雇も視野に入れなくはならない。
何故なら、如何なる仕事においても“うつ病”だから会社を休むというのが正しい事になってしまうと、じゃあ俺も私もというような状態になった時、会社はそれを全て受け入れなくてはならなくなる。
しかもその間は休職扱いなのでデスクや担当案件がその社員持ちであるため、むやみに人員を増やしたりも出来ない。
そうした面をも踏まえての発言であろうと見なければならないのに、ツイッターの人達は深読みもせず“うつ病患者は会社を辞めろ”という部分だけを強調して批判するのである。
だから、ツイッターはバカッターと言われるのである。
うつ病の人にさっさと辞めろと言うのは正論だけど、ツイッターではそれすら許されないのか?

引用先をきちんと読め切れていない、また該当のTwitterのことを知らないので何とも言い難いが

1.うつ病といっても自己申告だけで1か月も会社を休める会社なんてどこにもない。医者の診断書が必要
 就業規則に明確に書いている場合もある。3日以上の病欠とか7日以上とか・・・。
 ただし、有給休暇を使う場合は、1週間ぐらいなら寛容に処理されるケースもあったと思う。

2.懲戒解雇?
 これも労働法に規定されている以上の懲戒をすることはできない。また解雇においても制限が加わっていると思う。うつ病を直接原因で解雇することはたぶん違法。病欠で懲戒は明らかに違法。

ただし、うつ病でないのに休んでいたら懲戒もの。でも診断書が必要なのでそんなことはありえない。たとえ、休職中に、遊園地に行っていてもうつ病。ただ、治療に専念していないという観点では可能かもしれないが、それさえも医者の見解がいるので、会社の判断だけで懲戒とかは無理だと思う。

労基法第19条は、以下のように定める。
「使用者は、労働者が業務上負傷し、又は疾病にかかり療養のために休業す
る期間及びその後30日間並びに産前産後の女性が第65条の規定によつて休
業する期間及びその後30日間は、解雇してはならない。ただし、使用者が、
第81条の規定によつて打切補償を支払う場合又は天災事変その他やむを得な
い事由のために事業の継続が不可能となつた場合においては、この限りでない」。
そして、ここで準用されている労基法第81条は、以下のように定める。
「第75条の規定によつて補償を受ける労働者が、療養開始後3年を経過し
ても負傷又は疾病がなおらない場合においては、使用者は、平均賃金の120
0日分の打切補償を行い、その後はこの法律の規定による補償を行わなくても
よい」。
さらに、労基法第119条は、法第19条の違反者を、「6箇月以下の懲役又
は30万円以下の罰金に処する」と定めている。
したがって、使用者は、業務上の事由により精神障害にり患し、療養のため
休業している者を、療養休業期間が3年に達し、かつ復職後30日を経過する
前に解雇することはできず、これに違反した者は、最高懲役6か月の刑事罰に
処せられることがある。ま

職場復帰支援のポイント~法学者の立場から~
近畿大学法学部 准教授
三柴丈典
t-mishiba.heteml.jp/kenkyusitu/con2/hukkipoint.pdf

3.単に、倫理的な側面だけで大きく、批判される傾向がある問題はあるとは思う。
そういう問題は認めるが、
どんなに論理をうまく組み立てても、「うつ病の人に」さっさと辞めろというのは正論にはなりにくいと思う。

4.「妊婦の人に」の人は、会社に不利益があっても理解されるべきだとなぜ考えられるのか?
引用先の人の価値観はそうなっていると思う。


ボクは・・・

・うつ病の人に
・妊婦の人に
・仕事ができない人に

は、どれも正論にはなりえないとおもう。
正論かどうかよりも、そんなこをろ平気で公言できるところが怖い。

ただTwitterは、つぶやきなんで、ある日突然、公言になるところが問題だとは思うけど、それは別問題だなとは思う。

まあ、仕事ができないひとに、会社を辞めろというのは、許容範囲に入っている人も多い気はするし、その程度だったら、炎上しないのかも。

理不尽なことに対する怒りの対象は、何処に向けるべきなのか?

立場の強い存在に向けるべきだと思う。
だって、立場の弱いものに向けても、排除できるだけで、社会がよくならないんだから。

ということで、所属している会社をバッシング?するのがよいのかもしれないけど、
結局、会社の中で、その発言した人の立場が悪くなるだけという結果になりがちかも。

強者と弱者の関係を利用した問題解決方法は、解決に至らず、矛盾だけが生じることが多い。
弱者にひずみを背負いこませるという構造になるわけ。

うつ病の人に押し付けるか、その他の従業員に押し付けるかの違い。本来は会社か社会が背負いこまないとダメなんだけど、社会までなると正論を言っていた人たちが今度は反対する立場になることも多い。

だって、税金が上がりますといわれるんだから。

Twitter界隈

Twitterの外野の反応は、 常軌を逸しているとは思う。
結局、「うつ病の人に」「妊婦の人に」「仕事ができない人に」の立場の弱い人に暴言?をはいているのと変わらない感じ。

つまり、倫理的に弱い発言をした人を、みんなでバッシングする構造。
こういうのを見ると、正論もある意味、害があると思わざるをえない。

正論をもって叩けるという立場は、強者なんですね。

「正義ごっこ」という遊びに成り下がっている感じさえある。某まとめなんかみてると・・・。某まとめは、自身の発言は削除可能なので、勝手にまとめられた場合は削除して、アカウントを一時的に非公開にすればマシかも。
http://togetter.com/

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