「迷惑している」と「マナー(格好が悪い)」をそろそろ、分けていくべきなのかも・・・

  • 投稿 : 2013-12-10
  • 更新 : 2014-11-16
迷惑行為をやめさせるのに、マナーを持ち出すのは、ほぼ無意味で、マナーの正当性を論理化しても、また無意味だと思う。
そもそも、マナーを持ち出して辞めてくれる人には、マナーを持ち出すまでもなく、迷惑なのでやめてもらえますか?といえば多くの場合は、その場だけでもやめてくれる。

ということと、迷惑してます系をマナー問題にするのは辞めたほうがよいとも思う。

おわり。

以下、書いてみたけどまとまらなかったので、放置状態。

マナー

マナーの様式は、多くの場合、堅苦しく感じられるが、その形は、社会のなかで人間が気持ちよく生活していくための知恵である[3][4][5]。マナーは国や民族、文化、時代、宗教のさまざまな習慣によって、形式が異なる[3][5]。また、個人間でも価値観や捉え方による差異がある。[要出典]ある国では美徳とされている事が、他の国では不快に思われることもある。例えばアメリカでは他者の目の前でげっぷをすれば不快に思われるが、中国では食後にげっぷをするのが儀礼に適っている、など。他には、日本では食事の際に飯椀を持ち上げて食べることが一般的であるが、諸外国では逆に皿を食卓に置いたまま箸や匙、フォークを用いるのが一般的であり、食器を持って食べると「乞食のようで卑しい」と批判される、など。
「他者を気遣う」という気持ちを所作として形式化し、わかりやすくしたものが形式としてのマナーである
マナー - Wikipedia
・他者を気遣う
・相手を不快にさせない

僕は、マナーの原則は上記だと思うんですね。
以下は、以前書いたもの
マナーは他人を馬鹿にする道具でなく、他人とうまくやるためのルール

「迷惑している」と「マナー(格好が悪い)」

なんで「電車内での通話」がダメなのか、高校生の頭で考えたことを整理しつつ説明しよう。

しかし、繰り返しになるけど、マナーというのは「赤の他人と、同じ空間をいかに共有するか」ということだ。
それを「呪い」としか思えないのなら、他人と同じ空間を共有しなければいい。外に出なければいい。と僕は思う。
10年前の高校生が解説する「なぜ電車内の通話がダメなのか」

「そんなことをすると、恥ずかしい、格好が悪い、はしたない」という意味合いの「マナー」と、「迷惑なので守ってほしいルール」としての「マナー」とは明確に区別して行くべきだと思うんですね。

今の世の中の感じだと、以前のように、「恥ずかしいよね」程度の誘導で、マナーを守らせることなんてできないんだから。

また、「マナーが呪い」となるのは、ルール化してそれを他者に守らせようとするからだと思うんですね。

なぜ呪いかというと、「他者を気遣う・相手を不快にさせない」というマナーの本来の原則を冒しているわけですよ。マナーを守らない人を不快な思いをさせてある一定のルール(マナー)を守らせようとするからです。

マナーは自身の心に訴えるのはイイんだけど、他者の行動を抑制するために行うのは、ちょっとダメなんじゃないかな?と個人的には思います。


「恥ずかしいよね」の誘導例

欧米では、ファッションでもマナーの面を戒める格言があります。

要するに、「ビジネスの場で、スーツスタイルの時に白いソックスを履くのはNGである」ということを言うために、「スーツで白ソックスはゲイの人間が同じ嗜好の人間に『自分はゲイです』と示す暗黙の了解だ」=ゲイでもないのに周りの人間にゲイだと思われるぐらい恥ずかしいこと、という意味です。

まさか、ゲイの人は別に自分がゲイであることをわざわざアピールする必要はありませんので実際はそんなことはないと思います。
「スーツに白い靴下を履くのは、アメリカではゲイであるという意味」というような... - Yahoo!知恵袋
もう、ビジネス界での決まりですといったほうがよさそうな気もしないでもない。
引用先の回答主は上手に表現しているけど、実際はたぶん、何かを見下げて、そういう人たちと間違えられてイイの?という感じだと僕は解釈している。

恥ずかしいねという誘導例は、10年前?ぐらい?から無意味になりつつあると思う。
そもそも、そういうやり方って、誰かを辱めたうえで、マナーを守りましょうという感じになりがちなので、僕自身もあまりよろしくないと思う。

電車中での化粧について

おなじような格言では、他にも女性に対しては「人前で化粧を直すのは欧米では売春婦の目印」なども言います。
これは実際に当たっており(国にもよりますが)、海外旅行中の日本人女性がホテルのロビーやレストランで所構わず化粧を直していて、売春婦だと思った男性から「How Much?」としつこく言い寄られ怖い思いをした、というのはよくある話です。
「スーツに白い靴下を履くのは、アメリカではゲイであるという意味」というような... - Yahoo!知恵袋
電車中での化粧の時に、海外では売春婦に間違われる例をだして、やめさせようとした過去もあったような気がしますが、現状見る限り無意味だったのでは?

理論はいろいろあって、ここは日本だとか・・・。

しかし、迷惑だと伝えるのは難しい

女性専用車両に乗っていますが、いつも化粧をする20台後半位の人がいます。
正直、粉が飛んだりするし、右手を頻繁に動かすので、うっとしいし、迷惑してます。
なので今日、こちらは気を使ったつもりでメールの画面を見せて『電車内は化粧室ではないので、やめて下さい』と伝えましたが、
相手は「うざっ」っと吐き捨てて、化粧を続行しました。
女性専用車両に乗っていますが、いつも化粧をする20台後半位の人がいます。 正直... - Yahoo!知恵袋
そのために、昔は「マナー」という宝刀を使ってきたんだと思います。しかし、現在では、そういうのもたぶん使えないと思います。

ノーマナーですね。
トイレを化粧室と呼ぶことはあるものの、他人を犠牲にして自分のためだけにそこを占拠するのは迷惑というものです。
化粧直しはともかく、本格的なメイクは自宅でやるべきでしょう。
トイレと違って、メイクは朝の時間管理ができていれば事前に済ませられるものですからね。
駅のトイレでの化粧について質問です。 - Yahoo!知恵袋
じゃぁ、電車の中はダメでも、トイレだとOKなのかというと、状況によってはそうではないと個人的には思うんですね。


いろいろな心理

最近はあまり文句を言う人もいなくなったが、電車の中で化粧することが世間の指弾を浴びていたことがあった。
文句を言う人の心理を推察するにこういうことではないだろうか。
普通、化粧はプライベートな空間を出るまでにするものである。大切な他人のまえにすっぴんでのこのこ出て行く女性は、一般的な社会通念上「女として終わっている」のそしりを免れない。
だから電車の中で化粧を始めると、周囲の人々は「彼女にとってわれわれは無名のモブで、敬意を払われるべき人間として扱われていない」と感じる。
一部の人にとってはそれがいたく自尊心を傷つけるようである。

電車内の電話についても同様で、騒音云々より通話者が周囲の人を路傍の石ころ程度にしか思っていないことが、人々の心を逆撫でして激昂させるのだろう。
お前なんかモブなんだよ
微妙なところだけど、大して迷惑でないことなのに、マナーを強く強く言い出す人たちもいるのはいるなぁと思う。
マナーだといってるのに、いつの間にかルールになってたり・・・。

当たり前という片づけ方も、もう使えない

電車の中で他人に話しかけるのが当たり前の世界
http://kotoripiyopiyo.tumblr.com/post/69280042242
このエントリ見てふと思いついただけなんだけどさ、電車の中で他人に話しかける奴っていないじゃん。
これ話しかけないのが当たり前だと思ってたんだけど、逆だったらどうなのかな。
電車の中で他人に話しかけるのが当たり前の世界
そんなの当たり前でしょう?というのは、もう日本でも無理なんじゃないかな?と思う。
昔からそうだった、常識だといっても、今現在において多くの人がそう思えなければ、マナーとして形成できないと思う。

マナーの講師(専門家?)が、これがマナーですとかいっても、どこまで意味があるかどうかです。

これ、言葉でも同じだと思うんですね。正しい読み方はこれだといっても、国民?の半数以上が間違った読み方してたり、使い方してたら、もうなんだかわからない状態になってると思う。

また、「この読み方が正しい」と、一般的に広まって定着して、本当に間違いなのかな?と思えないものでさえも、間違いだと指摘する人(専門家?)もいる。

とういうのを見てれば、マナーというのも同じぐらい不毛なものかもしれないと思う

善意や良心に訴えても

善意や良心に訴えるのは、無駄な場合があることをよく知っているのに、マナーと名前をかえるとそうは思えない人たちが多いなと思う。

それ以前に、マナーという名で他者の行動を改めさせようというのもどうかなとは思うが、しかし迷惑なのでやめてくださいと遠まわしにいっても、ルールで決まってるの?法律で禁止されてるの?とかいう感じになりがちな気が・・。



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