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周りからの評価は、たいていは見当違い
Aさん:会社では周りに優しい、家では何もしない夫Bさん:会社では周りに冷たい、家では優しい夫
Cさん:会社では周りに優しい、家でも優しい夫
周りの評判で、「優しい夫」という評判がつくのは、AさんとCさんです。Bさんは実際には優しい夫なのですが、そういう評判は立たないことが多いのです。それは会社では嫌われてるからです。
で現実問題、Cさんというような人は皆無です。聖人君主のような人なので探せばいるかもしれませんが、宝くじに期待するような行為なので存在を仮定すること自体無意味です。
しかし、Bさんも家では、優しい夫と評価してもらえません。それは収入が少ないとか周りの評判が悪いので家での優しい行動も消え去ってしまうという理不尽なことがあるからです。
人の評価というのは、自分自身に対してどんな影響を受けてるかというのを評価する傾向にあるわけです。自分たちにも優しければ、家でも優しい夫に違いないという感じです。
また、人は迷惑度合いの方を強く評価する傾向にあります。優しさよりも食費を稼いできてくださいという感じです。
子供だって、注がれる愛情を勘違いする
子供が泣くとイライラして妻に当たる。そして子供が育ち、やたらと泣かなくなると、遊びだけに付き合う。おまけに、母親と仲が悪い姑のほうが、小遣いをくれるとかわがままを聞いてくれるということで、子供から好かれ、優しい人だと思われるんですよ。
子供が何かやらかしたときの説教などは、母親担当。だから子供に母親は嫌われ、遊んでくれる父親は好かれる。
https://anond.hatelabo.jp/20130206131312
だからと言って、母親は、悲しいことだとは思うだろうが、子供を冷たいとは感じないだろうし、子供を育てるなんて損することばかりだとは思わないだろう。
それは、母親は子供に愛情を注ぐことで何かの見返りを期待してるわけでなくて、また子供からの愛情でさえも期待しているわけではないのです。
極端な話をすると、何かに対して見返りを求めたり期待するようになると、それは愛情や優しさとは別物に変質してしまうかもしれないのです。
また、子供は自分自身に注がれる愛情から優しさを判断している点も注意が必要です。姑が優しい人だけど、単に母親とは仲が悪いだけという風に解釈するわけです。優しさの判断はそういう身勝手さがあるわけです。
第一子ができると、「優しい妻」の化けの皮がはがれます。
それは、妻から母親にシフトするからだと育児本とかには解説されています。ここで愛情線をきちんと引いて考えてみましょう。母親->子供、妻<->夫、父親->子供。
子育てを手伝うと、父親->子供に愛情を注いでるだけなくて、結果として夫->妻に愛情を注いている(いたわっている)という結果になりやすいわけです。しかし、母親->子供に愛情を注ぐだけでは、同時に妻->夫にはなりにくいという現象も存在します。
理由としては、夫が父親という意識が低いからという要因もあるでしょう。しかし、愛情が注がれないものに、何かを愛情を返すというのは中々難しいものだと思います。
確かに愛情は見返りを期待するものではありませんが、親子関係と違い夫婦関係では難しいでしょう。
ミスリードの要因
<第一子ができると、「優しい夫」の化けの皮がはがれます。>という話は、それが原因で第二子をあきらめるのだろうと結ぶことでミスリードが起こりやすいようになっています。それは、夫が優しければ、第二子を生む可能性があるという思い込みと、日本の現在の現状が1世帯当たりの子供の数が少ないということがあります。
しかし、いまどきの夫のほうが、昔よりもずーっと優しい夫なわけです。もちろん、昔と今では周りの価値観と感覚が違うので一概に比較はできませんが、その考慮できるのなら、夫が優しければ第二子を生む可能性を信じるのもまた危険なのがわかるでしょう。
そもそも、優しい夫なんてこの世の中にほとんど存在していないので、共感できる人が増えるわけです。共感できることに付随しているおまけが、なぜか真実の様な気がしてくるわけです。
外面が良くて、ひどい夫はがいるのは事実です。
そして、それを第一子を生んだ時に初めて気づきましたという話ですね。それがいつの間にか、そういう状態だと第二子を断念するだろうという想定の話になり、あとは読者がミスリードしてくださいという感じではないでしょうか?
きちんと解釈すると、男なんてひどい奴らばかりで、子供が生まれたら手のひらを返したように冷たくなるんだよ。だから、1世帯当たりの子供の数が減少傾向にあるんだということになります。それも、先進国では特にその傾向が高いということもわかりますということです。
女性視点でなら、男がひどい奴らばかりというのは90%ぐらいは正しい事実でしょうし、子供が生まれたら冷たいと感じるのも90%ぐらい正しそうですけどね。
これが正しくないのなら、逆に単に、「こういうことがありました、気を付けてください。第二子もほしいのなら、化けの皮をかぶった優しい人とは結婚しないで、本当に優しい人と結婚しましょう、またそういう本当に優しい人はごく少数です」という話になるかと思います。
夫(妻)選びも大事だろうけど
選んだ後も、その関係を継続して育てていくことも大事なのです。それは子供を育てるのと似ているかもしれません。化けの皮をかぶっていない本当に優しい夫を選択した程度では、状況が有利なだけで、そのほかのことはあまり変わらないかもしれないということです。
平均的な人が実際にはこの世の中にいないのと同じで、理想的な人も実際にはこの世の中にはいないかもしれないということを考えてみてください。それでも、幸せになっている人たちは数多くいます。
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