下町ボブスレー【2018年】

  • 投稿 : 2018-02-25

まあ、でも、仕方がないのかも・・

素人が考え付くような批判なんて、誰でも考え付くわけで、誰も問題点を把握してないとかはないと思う。でも、それを改善しようとするのは、事実上無理なんでしょう。問題点が分かってなくてやってたら、微妙かなぁとは思うが・・。

「下町=大田区の中小企業?工場」みたいにミスリードしてしまうけど、実際には、そうじゃないような。

クール・ランニング

南国ジャマイカのボブスレー男子4人乗りチームが、カナダのアルバータ州カルガリーで1988年に行われた冬季オリンピックに初出場した実話を基に制作された作品。フィクションのエピソードを加えており、登場人物は全て架空である(#実話との相違点参照)。


本映画のヒットもあり、実際のジャマイカチームは国の資金援助を得て以降2002年ソルトレイクシティオリンピックまで5大会連続出場。以降は資金援助が減り、出場から遠ざかっていたが、2002年当時の選手が現役復帰し、世界中からの寄付金も得て2014年ソチオリンピックで12年ぶりに出場を果たしている。
クール・ランニング - Wikipedia

下町ボブスレー

下町ボブスレーのソリ製作には、これまでに100社を超える大田区町工場が参加し、部品を無償で製作しています。各種切削加工や鍛造、溶接、板金、熱処理、めっき、樹脂切削など、大田区に集積する様々な加工技術の匠たちの技術が集結。競技シーズンに間に合わせるための短納期製作に対応しております。それ以外のソリの国内外運搬や運用、選手支援などは寄付金、協賛金でまかなわれています。冬季五輪という大舞台で世界に挑戦し、大田のものづくりを世界にアピールするというみんなの夢の実現のため多くのみなさまのご支援・ご協力をお願いする次第です。寄付の方法につきましては大田区産業振興協会のページをご覧ください。
下町ボブスレーへの寄付のお願い | 下町ボブスレーネットワークプロジェクト公式サイト

2017/2018オフィシャルスポンサー
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【公式】スカイマーク SKYMARK|航空券予約・空席照会・運賃案内・国内線
アルミを進化させるSUS
さわやか信用金庫 - 東京都心部を基盤とする信用金庫 -
城南信用金庫
オイレス工業株式会社
OGK KABUTO
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熱流体解析|ソフトウェアクレイドル
東レ・カーボンマジック株式会社
日東工器株式会社 - カプラ、省力化機械工具などの製造・販売
日本通運
東京の専門学校 - 日本工学院
アルミ材料販売・マシニング加工のマテリアル
株式会社 ミツトヨ : 精密測定機器の総合メーカー
ディー・クルー・テクノロジーズ株式会社

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空力のテスト

―ソフトウェアクレイドルさんは下町ボブスレー1号機から空力開発をやっていただいてます。空力的な面からこれまでのモデルについて教えていただけますか?


―単純な事聞いていいですか?CFDで空気抵抗を10%減らすことができたら実際にはどれぐらい速くなるんですか?
藤山―10%低下させるとだいたい10N(ニュートン)つまり1kg空気の抵抗を減らせます。ある研究によると空気抵抗を3%減らせば0.1秒タイムが上がると言われているのですが、世界戦となるとその0.1秒が勝負の分かれ目になってくるので、できる限り細部にこだわりたいですね。
下町ボブスレー空力担当企業インタビュー | 下町ボブスレーネットワークプロジェクト公式サイト

本社
大阪市北区梅田3丁目4番5号 毎日インテシオ

支社・営業所
東京支社 品川区大崎1丁目11番1号 ゲートシティ大崎ウエストタワー

名古屋営業所 愛知県名古屋市中村区那古野1丁目47番1号
名古屋国際センタービル
概要 | 企業情報 | 熱流体解析| ソフトウェアクレイドル

大田区のどの技術が使われてるのかさっぱり分からない

からです。まさか下町にでかい風洞実験設備があって空力のテストが十分されているとは誰も思えないし(デザインはいまは東レ傘下の童夢だからそこの風洞使ったかも)、ボブスレーって機械部品は使われているのかなとしか思わないから。もしこれで仕事が殺到するなら2秒早いラトビアに仕事の依頼が殺到しているはずだが、たぶんそんなことない。


コレが全体の構造。赤い骨組みのシャーシは大田区のたくさんの会社が協力して作った部分だそうです。空力はソフトウェア上の開発らしいのですが、自動車メーカーは大規模な風洞実験設備を持っていて模型や実物を入れてのテストを繰り返します。私のお友達のレーシングカーデザイナーの由良拓也氏のムーンクラフトも大型の風洞を持っており、いろいろなメーカーのテストを受け付けています。サイトは私が手伝いました。ww

由良さんは空力の専門家ですが、実際のデザインはソフトだけではなくて細かい煮つめは風洞実験が絶対必要なので、大田区に風洞がないのがけっこうなハンデではないかなと個人的に・・・・・作るのは億単位かかりますしね。
残念だけど、下町ボブスレーはマーケティング的な失敗だと思う

実際の設計はどうしてたのだろうか?というのが、個人的には疑問で・・。パーツを作るのはできても、全体の設計とかはどうしてるんだろうか?というか、全体の設計が命なんじゃ?

風洞実験の様子2 - 下町ボブスレーネットワークプロジェクト推進委員会 ~ フェラーリに挑む モノづくり大田区の戦い ~ Shitamachi Bobsleigh

技術?モノづくり?

 「下町ボブスレー」ネットワークプロジェクトが、ボブスレーソリを開発する理由は2つある。1つ目は、プロジェクトを通じて日本企業が不得手といわれている、モノ・コトづくりの基礎を築いて、世界に日本のモノづくり将来性を示すとともに、日本の若い世代にモノづくりは面白いと感じてもらうことである。2つ目は、ランナーと同様に低摩擦化技術が必要になる風力発電や、CFRPと金属部品を融合させる技術が必要になる航空機などの産業に、大田区の中小企業が参入する第一歩とすることだ。
下町ロケットの次はボブスレー:大田区の金属加工技術と童夢のCFRP技術が融合、「下町ボブスレー」を五輪へ - MONOist(モノイスト)

同プロジェクトには、昭和製作所、上島熱処理工業所、マテリアルなど東京都大田区で金属加工を手掛ける中小企業と、レーシングカー向けにCFRP製ボディを設計・開発している童夢カーボンマジック、熱流体解析ツールを手掛けるソフトウェアクレイドル、東京大学などが参加している。東京大学大学院教授の加藤孝久氏が設計したランナーを、大田区の中小企業が高度な金属加工技術を生かして製造する。CFRP製カウルは、童夢カーボンマジックがレーシングカーでのノウハウを生かして設計する。また、ソフトウェアクレイドルは、同社の熱流体解析ツール「SCRYU/Tetra」を使って、ボブスレーソリの空力解析を行う。
下町ロケットの次はボブスレー:大田区の金属加工技術と童夢のCFRP技術が融合、「下町ボブスレー」を五輪へ - MONOist(モノイスト)

・金属加工:昭和製作所、上島熱処理工業所、マテリアル
・レーシングカー向けにCFRP製ボディを設計・開発している童夢カーボンマジック
・熱流体解析ツールを手掛けるソフトウェアクレイドル
・東京大学大学院教授の加藤孝久氏が設計したランナー


会社概要|鏡板製造の株式会社昭和製作所(関西)
株式会社 上島熱処理工業所(大田区)
アルミ材料販売・マシニング加工のマテリアル|会社概要(大田区)
会社概要 | 東レ・カーボンマジック株式会社(旧:童夢カーボンマジック)(関西)
熱流体解析|ソフトウェアクレイドル(関西)

約200社が集結したプロジェクトも、10号機に。

 10号機は様々な改良がなされている。選手たちからの要望に対する対応も大きく反映され、改めて町工場の技術が素晴らしいとの感想も報告された。

 参加企業がそれぞれ持ち帰る新型機種の図面は、機体のパーツごとに分けられており、テーブルに並ぶ。その図面を見て設計者に質問する人、サッと会場を後にする人間など様々だったが、10機目ともなるとそれぞれ慣れた様子で、各自の担当図面を手にしていた。

 日本の技術力が集中する東京都大田区は、金属加工業を得意とする町工場が多い。

 製作に関わるのは100社以上で、協賛社を併せると約200社を束ねた「下町ボブスレーネットワークプロジェクト推進委員会」が国産マシンを製作。平昌五輪を目指すジャマイカ代表に2人乗りソリを無償提供することが、すでに決定している。今までに9台を作り出して、五輪本番用の集大成製作に着手した。
下町ボブスレー、五輪挑戦の6年間。町工場の親父が捧げた匠の技と誇り。 - 他競技 - 平昌オリンピック - Number Web - ナンバー


流し読み

昨年12月のドイツW杯で下町ボブスレーは輸送トラブルで試合会場に届かず、ジャマイカはラトビア製を使って好成績を収めた。さらに下町ボブスレーは1月の機体検査で2回も不合格になったのです。
下町ボブスレー騒動 ジャマイカが乗りたくない本当の理由|その他|スポーツ|日刊ゲンダイDIGITAL

こういうジャマイカ側の「成功体験」があると、厳しいよね。
まあ、下町?側には「失敗体験」になると思うが。

下町ボブスレー 悲願実現せず ジャマイカ代表は別そりで出場
2月22日 0時49分

しかし、大会直前にジャマイカ側からそりを使わないという内容の連絡があったということです。

グループはその後も、ジャマイカ側から急きょそりを使用したいという連絡がくる可能性を考慮して、ピョンチャンでそりの調整を続け、21日の競技も30人余りが会場に駆けつけて観戦しました。
結局、ジャマイカ代表は別のそりを使用して競技に臨み、グループの悲願は実現しませんでした。

グループでは、契約に基づき、ジャマイカ側に対し、そりの開発費や輸送費を請求することも検討するとしていましたが、今のところ法的措置をとるかどうかは決まっていないということです。
下町ボブスレー 悲願実現せず ジャマイカ代表は別そりで出場 | NHKニュース

 ジャマイカとは2016年からタッグを組んできたが、今月になって下町ボブスレーを五輪で使う契約の破棄を伝えてきた。推進委ゼネラルマネジャーの細貝淳一さん(52)は当初、「契約不履行による損害賠償請求も辞さない」と憤りを隠さなかった。しかしこの日は「わだかまりはもうない」と、ラトビア製に乗った2人を快く応援。提訴する考えもないそうで「話をしたくて警告しただけ」と説明した。
「わだかまり、もうない」=契約破棄のジャマイカに声援-下町ボブスレー:2018平昌(ピョンチャン)五輪・パラリンピック:時事ドットコム

結果?!

平昌五輪のボブスレーは20日、この種目に初出場のジャマイカのチームは予定通り、ラトビア製のそりで出場した。2回の滑走の合計で20チーム中、暫定18位だった。パイロットのジャズミン・フェンレイタービクトリアンは滑走後、そりの使い心地を問われ「いい」とだけ語った。

 ラトビア製そりの所有権を主張するコーチが直前になって辞任するなど混乱もあったが、ジャマイカ・ボブスレー・スケルトン連盟は「そりはコーチの所有物ではない」と反論。このそりで出場した。
五輪ボブスレー:ジャマイカ、ラトビアそりで出場 - 毎日新聞



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