うつ病は、100人いれば2~3人はうつ病の症状がみられ、一生のうちでは7~8人に1人はうつ病にかかる、という統計があるほど頻度の高い病気で、「こころの風邪」とも言われています。うつ病の時には、神経伝達物質(セロトニン、ノルアドレナリンなど)の放出量が不足するなどして、情報伝達がうまく行われていないことが分かっています
2 精神障害の基礎知識とその正しい理解:気配りしてますか -上司・同僚の方へ-|こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト(うつ病・自殺対策を含む)|厚生労働省
「こころの風邪」という表現が出てきたのは、
・怠け病(仮病?詐病?)じゃないの?みたいな偏見
・脳の病気で治らないんじゃないのみたいな偏見
・精神病という言葉に対する偏見
・その他
そういう偏見を緩和するための、たとえ話であったわけです。
でもって、「こころの風邪」という言葉ですくわれた人たちもいたのは事実でしょう。
脳、精神 = こころ
風邪 = 病気、誰でもかかり得る可能性がある
薬物治療 = 風邪と同じ対症療法
まあ、嘘は言ってないでしょう。
しかし、
・なかなか治らない人がいる
・簡単に治る病気だと思われて困っている人がいる
・「こころの風邪」という軽い言葉で、病気だと認識してもらえないという弊害がでた
とかそういう結果も同時に生み出したわけです。
で今度は、「心の病」とか「心の風邪」ではなく別のものだから気合では治らないよみたいな物語もほしいなってことなのかもねとは思う。
ガンと同じく不治の病で、大変なんですみたいな話を求めてそうな気がする。
うつ病患者同士にもよくあって、ネットであれこれいっているうつ病の人たちは軽いんだよみたいなとか、あっちのうつ病と僕のうつ病は症状の面話が違うからとかそういうの。
あと、実は、軽度のものは気合で治ったりする可能性があるんですね。
うつ病は、治療を行わなくても長期的には自然回復することが多く、数ヶ月以内の自然回復率が50%を越えるため、各種治療法の有効性の判断は難しい
うつ病 - Wikipedia
50%という微妙な数字なので、不幸なほうになったら、治療を受けてないと治らないっていう結果にはなる。
風邪とかでも同じですよね。自然回復することが多いけど、そうならなかった場合は症状悪化してます見たいな・・。
まあ、気合でなおるというのは、嘘でもないことは事実。
厳密さはいらないとおもうけど、都合のよい事実の寄せ集めは辞めたほうがよいと思うよ
そういうことで得られた理解って、その根拠が傾いたり崩れたりすると、一気に無理解側に傾くから。うつ病患者だって、いろいろな「たとえ」話の被害者だったりはする
日本での研究では、6か月程度の治療で回復する症例が、50パーセント程度であるとされ[187]、多くの症例が、比較的短い治療期間で回復する。しかし、一方では20パーセント程度の症例では、1年以上うつ状態が続くとも言われ、必ずしもすべての症例で、簡単に治療が成功するわけではない。
うつ病 - Wikipedia
簡単に治るというのは、50%で、2割の人は1年以上という長期になる。でも、簡単に治るから病院に行きましょうねという啓蒙活動をする。簡単に治らなかった人は絶望するか、疑うようになる。
あと、医療系の回復って、健康時の80%?の状態をさしている感じのこともあるようなので要注意。半年で健康時の80%?の回復でも、回復という表現が使われる。
風邪で言うと、病み上がり状態でも、治ったことになる。
※信ぴょう性の微妙なWikipediaだけど、信じられない人は、信ぴょう性の高いデータをどこかから探し出してください。そんなに見当はずれなことは書いてないと思う。
「こころの風邪」という表現でさえも、理解をしめそうという人とそうでない人とでは違う
風邪との共通点だってあるわけですから・・。結局は、どんな表現を使おうと、理解を示そうとする態度がない限りは、どんなたとえ話であっても意味を持たない。
もちろん、周りや相手に理解してほしいと思う場合だって、たとえ話がうまければ理解されるわけではない。
スポンサーリンク
コメントを残す