「読書感想文」や「自由研究」には教育効果がほとんどなく、イベント化しているだけ

  • 投稿 : 2014-08-27
夏休みもまもなく終わる。40代お父さん記者の子供たちは、まったく宿題に手をつけず遊び呆けてきた。夏休み終盤の「パパ、手伝って!」は恒例だ。7月からあれほど「宿題はやってるのか」と釘を刺してたのに……と思っても後の祭り。


 魚心あれば水心というほど艶っぽい話でもないが、困っている親があれば、そこに手を差し伸べる者もある。最近、ネットを中心に静かに広がる新商売が「宿題代行業者」だ。 インターネットで「宿題代行」と検索すると、すぐにたくさんの業者が見つかった。
 
〈読書感想文1枚3000円~〉
〈絵画1枚4000円~〉
 
 HPにはそんな料金表が掲げられている。日記や自由研究、工作などを受けつけている業者もある。
宿題代行業者 3社連続で「手一杯で受けられない」との回答│NEWSポストセブン

夏休みは塾の勉強で忙しいので、学校の夏休みの宿題なんてやってられないという子供も結構な数いるとおもうけど、そういうのは反感買いやすいから多くの人はあまり言わないだけだと思う。

現状行われている「読書感想文」や「自由研究」に、どの程度の教育効果を見込めるのか?、それもこの課題でないと望める教育効果でないとあまり意味はないと思う。

こういう書き方をするのには、きっと肯定したい人がいると思うんだけど、そういう人は何らかの効果をいうと思うんですね。でも、それが後付論理どうかは、その課題でないと望めない効果かどうかで判断できるような気がするからです。

本当は、学校が教育しないとダメなんじゃないの?

読書感想文は物語の感想をただ書くのではなく、
・作者、課題図書の選者の意図、テーマを読み取り(親:子=99:1)、
・一度物語を分解し(100:0)、
・自分自身のストーリーとして再構築させ(90:10)、
・それに対して自分の心情を描画させ(50:50)、
・作文にまとめる(50:50)、
という、小学生らしからぬ手法を用いて毎年賞に入れている。

自由研究も、
・テーマ決め(親:子=50:50)、
・実験方法の検証(99:1)、
・実験器具の作成(90:10)、
・観察結果(50:50)、
・考察(70:30)、
・まとめ・感想(30:70)、
・発表資料の作成(10:90)、
のような割合で親が関与している。なおかつ自由研究の大テーマは兄弟ともに毎年同じにして、前年度までの研究に対しての積上げ研究にしているので年を追うごとに深みのある内容になり、こちらも毎年何かの賞に入れている。
子どもの読書感想文や自由研究を親がやることについて

親が手伝って、上記ぐらいすればある程度の教育効果が見込めるとおもうけど、ここまでできる親っていうのも少ないかなと思わなくはない。また、もともとの基礎的な素地が学校で教育されていないため、ここまでやってもそのその教育効果は微妙なところにあると思う。

現状ではクラスの優等生以外は、親が手伝わないで教育効果が得られることはほとんどないと思う。

読書感想文にしても、書き方なんて体系立って習ってないだろうし、また文章の構成の仕方もならっていないと思う。読書感想文も技術的な要素があって、そういうのを知ったうえでないとまずはマトモに書けない。

起承転結で文章を書きましょうなんていうのは、教育でもなんでもない。おまけに、添削してくれれば良いほうだけど、誤字脱字のチェック程度で終わるだろうし、またこういう風に書いたほうがよいという添削なんて期待できない。

そもそも、小学校の先生の多くの人に、そんな能力があるかどうかさえも謎なんだから。
高学歴な親だって、実際に子供を教育するのは難しいのを考えればよくわかると思う。だって、それ専門でないと教えれないですよ。

自由研究についても同じです。仮説を立てて、実証してみるとかそういう部分ができるかどうかなんだけど・・・。宿題が漠然としすぎて、課題なのに目標みたいな指針がないのがダメだとおもうし、その宿題が添削されないというのもダメな気がする。

親が手伝う是非とか、業者に依頼する是非

子供の学校の成績によるはずで、
馬鹿な子供は、結局自分でやっても教育効果が見込めることはほとんどないし、
業者に依頼するとしても、出来がよすぎるので、そのままでは学校に出せないとおもうけどね。

優秀な子は、はっきり言うと、この手の作業は時間の無駄になりかねないから、要領よくこなせる子はなんとかするだろうし、頭がいいけど要領が悪い子は、親や業者に頼るしかないかもとは思う。

普通の子は微妙なラインにあるとは思うけど、現状の学校教育のやり方では、読書感想文も自由研究も、その課題特有の教育効果は見込めないと思う。

たんに、自分でやりましたという満足感とか、モラル感とかその程度を養う程度でしかないような気がする。
読書感想文でも自由研究でも、普通の子が本気でやれば、夏休みなんてなくなってしまいますよ。

そこまでやっても、あまり教育効果がないというか、出来上がるものは芳しいものでない可能性のほうが高いというのが、かなりの無駄。

コピペと一緒

コピペしなければ、賢くなれるか?といえばそんなことはない。
写経しても、自己満足に過ぎない可能性だってある。

コピペしても良いところは、コピペして、要領よくするのも処世術というか生きる力。

コピペしないで全部自分でやりますっていうのも悪くないけど、これって単なるパワーで問題を解決するスタンスであって、この方法論は現実世界ではあまり役に立たない。

「読書感想文」や「自由研究」を手伝わない親は、ダメ

手伝ってはダメではなくて、教育効果を考えると、手伝わない親はダメなんです。

読書感想文は読解力がない子にとっては難しいので、
コミック化されていたり、映画化、アニメ化されている著名な作品を選べばよいかと思う。

本は読んでもらうけど、それだけでは理解できないので、そういうのを補助的に読ませる、見せるわけですね。

で、次は思ったこと、考えたこと、感じたことを箇条書きさせる。

これも表現力がない子にとっては難しいので
半分以上誘導する形でないと出来ない感じはする

その次に、文章の構成を考えるところですが、
箇条書きの物を並べ替えて・・・という感じになるかとは思う。

ここまでできても、また実際に書こうとすると、簡単な手法(技術)を知ってないと厳しいところがあって、そういうのも学校ではほぼ教えられていないので、親がサポートするしかない。

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